審美治療
審美治療とは自信に満ちた笑顔と豊かな人生を手に入れるための歯科医療です
「口元に自信がなくて思いきり笑えない」
「人前で話すときつい手で口を隠してしまう」
「昔治療した銀歯の色がずっと気になっている」
このようなお口元の見た目に関するコンプレックスは、ご自身が思っている以上に日々の生活や心のあり方に影響を与えているかもしれません。
虫歯や歯周病の治療が病気によって失われた健康を「マイナスからゼロ」の状態に戻すための治療であるとするならば、審美治療はその「ゼロの状態からさらにプラスへ」と価値を高めていくための歯科医療であると私たちは考えています。
歯の色や形、歯並びといった見た目の美しさを追求することでコンプレックスから解放され自然と笑顔が増える。
笑顔に自信が持てることで性格まで明るく前向きになり、人とのコミュニケーションがもっと楽しくなる。
審美治療には単にお口元を美しくするだけでなく、患者様の生活の質(QOL)そのものを向上させ人生をより豊かにする大きな力があると信じています。
当院の審美治療はその場限りの見た目の美しさをゴールとはしません。
「審美性(美しさ)」「機能性(正しく噛めること)」「長期安定性(健康が長持ちすること)」
この三つの要素が高いレベルで調和して初めて本当の意味での審美治療は完成すると考えています。
私たちが審美治療において何よりも大切にしていること
見た目の美しさを実現することはもはや特別なことではありません。
私たちはその一歩先を見据え、患者様の未来の健康までをも見据えた質の高い審美治療を実践するために以下の四つのことを大切にしています。

1. 機能性を伴った「機能美」の追求
どんなに美しい歯もしっかりと噛むことができそして、清掃しやすくなければそれは真に優れた修復物とは言えません。
私たちは見た目の美しさだけを追い求めるのではなく、お口全体の噛み合わせのバランスや歯が本来持つべき機能性を損なうことのない調和のとれた「機能美」を追求します。
美しくかつ機能的であること。
それが私たちの設計思想の根幹です。
2. 精密な治療による「長期的な安定性」
審美治療で用いる詰め物や被せ物は、ご自身の体の一部としてこれから先何年何十年とお使いいただくものです。
そのためには治療の「精度」が極めて重要になります。
歯と修復物の間にミクロン単位のわずかな隙間があるだけで、そこから細菌が侵入し二次的な虫歯の原因となってしまいます。
当院では口腔内スキャナー「iTero」による精密な型採りやマイクロスコープ(歯科用顕微鏡)を用いた精密な歯の形成など先進の機器を駆使して、長期的に安定する適合性の高い治療を実現します。
3. 体に優しい材料を選ぶ「生体親和性」
お口の中は常に唾液で満たされ、食事のたびに温度の変化にもさらされる非常に過酷な環境です。
そのような環境で長期間にわたって安定した状態を保つためには、修復物に用いる「材料」の選択が重要になります。
当院では金属アレルギーのリスクがなく汚れが付着しにくいためお口の健康を維持しやすい「セラミック」など体に優しい材料(生体親和性の高い材料)を基本としています。
4. 品質を共に創り上げる「歯科技工士との連携」
審美治療の品質は歯科医師の技術だけで決まるものではありません。
私たちの指示に基づき、実際に詰め物や被せ物を作製する「歯科技工士」の技術力と感性が仕上がりを大きく左右します。
当院では豊富な経験と卓越した技術、そして美しさに対する価値観を共有できる信頼の置ける歯科技工所とのみ連携しています。
時には歯科技工士が直接クリニックへ足を運び患者様のお口元を拝見しながら歯の色合いや形を微調整することもあります。
歯科医師と歯科技工士が一つのチームとなって世界に一つだけのオーダーメイドの芸術品を創り上げていく。
それが当院の審美治療のスタイルです。
このようなお悩みはございませんか? 審美治療で実現できること
審美治療は実に幅広いお口元のお悩みを解決することが可能です。

お悩み1:過去に治療した銀歯の詰め物・被せ物を白くしたい
お口を開けた時に奥歯の銀歯がキラリと光って見えるのが気になるという方は少なくありません。
このような銀歯は「セラミックインレー(白い詰め物)」や「セラミッククラウン(白い被せ物)」に交換することで天然の歯と見分けがつかないほど自然で美しい見た目に改善できます。
また銀歯は金属アレルギーの原因となるリスクも指摘されています。
金属を一切使用しないセラミックによる治療(ノンメタル治療)は見た目の改善だけでなくお体の健康という観点からも非常に有益な選択肢です。
お悩み2:歯の色そのものが気になる(着色・変色)
コーヒーや紅茶ワインなどの飲食物やタバコのヤニなどによる着色汚れ(ステイン)は歯科医院での専門的なクリーニング(PMTC)で歯本来の白さを取り戻すことが可能です。
一方で過去の怪我や治療で歯の神経を失ってしまったことによる歯の黒ずみや幼少期に服用した薬剤の影響による歯の変色など、歯の内部からの変色はクリーニングやホワイトニングでは改善が難しい場合があります。
このようなケースでは歯の表面を薄く削りセラミックの薄い板を貼り付ける「ラミネートベニア」や歯全体を覆う「セラミッククラウン」が非常に有効な解決策となります。
お悩み3:前歯の形や歯と歯のすき間が気になる
「前歯の形が片方だけ違うのが気になる」
「歯と歯の間に少しだけすき間がある(すきっ歯)」
このようなお悩みに対して歯を大きく動かす矯正治療には抵抗があるという方もいらっしゃるでしょう。
比較的小さな形の修正やすき間であれば「ラミネートベニア」や歯科用のプラスチック(レジン)を直接歯に盛り付けて形を整える「ダイレクトボンディング」といった方法で短期間にそして美しく改善することが可能です。
お悩み4:歯茎の色が黒ずんでいるのが気になる
喫煙習慣や過去に入れた被せ物の金属の影響などで歯茎が黒ずんでしまうことがあります。
このような歯茎の黒ずみは「ガムピーリング」という処置で改善が可能です。
これは専用の薬剤やレーザーを用いて黒ずんだ歯茎の表面の層を一層取り除くことでその下に再生してくる健康的なピンク色の歯茎への生まれ変わりを促す方法です。
審美治療で用いる主な材料とその特徴
当院では患者様のお口の状態やご希望ご予算に応じて様々な特徴を持つ材料の中から適切なものをご提案いたします。
材料 | 種類 | 特徴 | 適用 |
セラミック(陶材) | オールセラミッククラウン | すべてがセラミックで作られた被せ物。審美性に優れる「e-max」や驚異的な強度を誇る「ジルコニア」など用途に応じて様々な種類を使い分ける。 | 被せ物全般 |
ラミネートベニア | 歯の表面に貼り付ける薄いシェル状のセラミック。歯を削る量を最小限に抑えられるのが大きな特徴。 | 前歯の審美改善 | |
セラミックインレー | 奥歯の詰め物として用いるセラミック。金属の詰め物のようにお口の中で目立つことがない。 | 奥歯の詰め物 | |
レジン(歯科用プラスチック) | ダイレクトボンディング | 歯を削る量を最小限にでき多くの場合1回の来院で治療が完了。セラミックと比較すると経年的に水分を吸収して変色しやすく強度がそれほど高くない側面もある。 | 小さな虫歯治療、歯のすき間修正 |
ゴールド(金合金) | 金合金の詰め物・被せ物 | しなやかで歯に馴染みやすくお口の中で精密に適合させることができる。修復物と歯との間に隙間ができにくく二次的な虫歯のリスクが極めて低い。 | 奥歯(機能性重視) |
理想の笑顔を実現するまでの治療の流れ
Step1:カウンセリング
治療はまず患者様のお悩みや理想のイメージを私たちに詳しくお聞かせいただくことから始まります。
写真や模型シミュレーションなども活用しながら治療後のゴールイメージを共有します。
Step2:精密検査・治療計画立案

口腔内スキャナー「iTero」による3Dスキャンレントゲン撮影お口の中の写真撮影などを行い現在の状態を正確に把握します。
その上で治療計画をご提案します。
Step3:歯の形成と美しい「仮歯」の装着

マイクロスコープ(歯科用顕微鏡)を使用し歯へのダメージを最小限に抑えながら精密に歯の形を整えます。
そして修復物が完成するまでの間日常生活に支障がないように見た目も機能も考慮した精度の高い「仮歯」を装着します。
Step4:精密な型採りとオーダーメイドの修復物作製
iTeroでスキャンした精密なデータを基に提携する歯科技工士があなたのための修復物を一つひとつ心を込めて作製します。
Step5:装着、そして輝く笑顔の完成
完成した修復物をお口の中に装着します。
色、形、適合、そして噛み合わせなどをミクロン単位で調整し患者様にご納得いただけたことを確認して治療は完了です。
手に入れた美しさをいつまでも維持するために

セラミック等の修復物自体は虫歯になることはありません。
しかしそれを支えているのはあなた自身の「歯」と「歯茎」です。
セルフケアを怠れば修復物の境目から虫歯になったり、歯周病によって歯茎が痩せてしまったりして、せっかくの美しさが損なわれてしまいます。
手に入れた理想のお口元をいつまでも健康で美しい状態で維持していくために。
定期的なプロフェッショナルケア(PMTC)をぜひ習慣にしてください。
私たち専門家があなたの笑顔を生涯にわたってサポートし続けます。