成人矯正治療
美しい歯並びは一生の財産です
「歯並びを整えたいけれど、もう大人だから手遅れかもしれない」
「矯正装置が目立つのが嫌で、治療に踏み切れない」
矯正治療は子どものうちに行うもの、というイメージが強かったかもしれません。
しかしその考え方は、もはや過去のものとなりつつあります。
近年、お仕事やプライベートをより充実させるための自己投資として、あるいはご自身の健康への意識の高まりから、成人してから矯正治療を選択される方が増えています。
歯並びが気になる、そのお気持ちに年齢は一切関係ありません。
「きれいな歯並びになりたい」とあなたがそう思った瞬間こそが、治療を始めるための適切なタイミングなのです。
当院では目立ちにくい装置や痛みに配慮した治療法、ライフスタイルに合わせた多様な選択肢をご用意し、大人の方が安心して、そして前向きな気持ちで臨める矯正治療を実践しています。
あなたの「なりたい自分」を実現するために、私たちが全力でサポートします。
きれいな歯並びのメリット
矯正治療の価値は単に「見た目がきれいになる」という点だけにとどまりません。
整った歯並びと正しい噛み合わせを手に入れることは、あなたの心と体の健康にとって、実に多くのそして計り知れないほどの恩恵をもたらします。
1. 自信に満ちた心からの笑顔のために(審美性の向上)
歯並びに対するコンプレックスは、無意識のうちに、あなたの笑顔を曇らせているかもしれません。
- 「口元が気になって、写真に写るのが苦手」
- 「人と話すとき、つい手で口元を隠してしまう」
矯正治療によってコンプレックスから解放され、歯並びに自信が持てるようになると、自然と笑顔が増え、表情そのものが明るく魅力的に変わっていきます。
心からの笑顔は、あなたの人生における、あらゆるコミュニケーションを、より豊かで積極的なものにしてくれるはずです。
2. 虫歯や歯周病のリスクを低減させるために(清掃性の向上)
歯が重なり合っていたり、デコボコに生えていたりすると、どうしても歯ブラシの毛先が届きにくい場所ができてしまいます。
その「磨き残し」が、虫歯菌や歯周病菌の温床となり、日々のセルフケアを困難なものにしているのです。
歯並びを整えることは、歯の隅々までブラシが届きやすい、清掃性に優れたお口の環境を作ることにつながります。
それは、将来的な虫歯や歯周病のリスクを根本から低減させる、効果的で、そして確実な「予防」でもあるのです。
3. 体全体のバランスを整えるために(機能性の向上)
噛み合わせの悪さは、単にお口の中だけの問題ではありません。
- 食べ物を効率よく噛み砕くことができないため、胃腸に負担をかける
- 顎の関節に不自然な力がかかり、顎関節症の原因となる
- 体の重心のバランスが崩れ、頭痛や肩こりといった、全身の不調にまで繋がる
歯並びを整え、正しい噛み合わせを取り戻すことは、お口の健康はもちろんのこと、体全体のバランスを整え、より健やかな毎日を送るための、大切な礎となります。
治療が推奨される様々な不正咬合

「不正咬合」とは、歯並びや噛み合わせが正常でない状態を指す言葉です。
代表的なものには、以下のような種類があります。
上顎前突(じょうがくぜんとつ)
一般的に「出っ歯」と呼ばれる状態です。
上の前歯が下の前歯に比べて、大きく前方に突き出しています。
見た目の問題だけでなく、口が閉じにくく、お口の中が乾燥しやすくなるため、虫歯や歯周病のリスクも高まります。
下顎前突(かがくぜんとつ)
一般的に「受け口」や「しゃくれ」と呼ばれる状態です。
下の歯が、上の歯よりも前方に位置し、噛み合わせが逆になっています。
食べ物が噛み切りにくかったり、発音が不明瞭になったりすることがあります。
叢生(そうせい)
歯がデコボコに重なり合って生えている状態で、「乱ぐい歯」とも呼ばれます。
顎の大きさと歯の大きさのバランスが悪く、歯が並ぶためのスペースが不足していることが主な原因です。
歯ブラシが届きにくく、虫歯や歯周病になりやすい歯並びの一つです。
開咬(かいこう)
奥歯でしっかりと噛んでも、上下の前歯が噛み合わず、常にすき間が空いている状態です。
前歯で食べ物を噛み切ることができず、発音の際に、そのすき間から空気が漏れてしまうこともあります。
大人のライフスタイルに寄り添う、当院の矯正治療法
「仕事をしているので、目立つ装置はつけられない」
「矯正治療は、痛くて大変なイメージがある」
このような、大人の患者様が抱える特有のお悩みに応えるため、当院では様々な種類の矯正装置をご用意しています。
治療法 | 審美性 | 取り外し | 適応症例 |
マウスピース矯正 | ◎ | 可能 | 軽度〜中等度 |
表側矯正(クリア) | ○ | 不可 | ほぼ全ての症例 |
舌側(裏側)矯正 | ◎ | 不可 | ほぼ全ての症例 |
マウスピース矯正(インビザラインなど):透明で、気づかれにくい選択肢

透明なマウスピース型の装置を、歯の移動に合わせて、段階的にご自身で交換していく治療法です。
- 装着していても、矯正治療中であることに、周りの人から気づかれることはほとんどない
- 食事や歯磨きの際には、ご自身で自由に取り外すことができるため、衛生的
- 金属を一切使用しないため、金属アレルギーの心配もない
- 一日20時間以上の装着時間を守る必要がある
ワイヤー矯正(表側・クリアブラケット):確実で、幅広い症例に対応

歯の表側に「ブラケット」という装置を接着し、そこにワイヤーを通して歯を動かしていく、スタンダードで歴史のある治療法です。
- あらゆる不正咬合に対応できる確実性がある
- 白や透明で目立ちにくいセラミック製の「クリアブラケット」が一般的
- 以前に比べて審美性も格段に向上している
舌側(裏側)矯正:究極の「見えない矯正」

歯の裏側(舌側)に、オーダーメイドで作製したブラケットとワイヤーを装着する治療法です。
- 装置が完全に歯の裏側に隠れるため、正面からは矯正治療中であることが全く分からない
- 人前に立つお仕事をされている方など、審美性を重視される方に適している
- 装置に慣れるまで、少し発音しにくい期間がある
- 他の方法に比べて費用が比較的高額になる傾向がある
美しい歯並びを手に入れるまでの道のり
Step1:初回カウンセリング
まずは、患者様が歯並びのどこに悩んでいて、どのような口元になりたいと願っているのか、その想いを詳しくお聞かせください。
治療方法の概要や、おおよその期間、費用などについてもご説明し、疑問や不安にお答えします。
Step2:精密検査・分析・診断
正しい治療計画を立案するために、矯正治療に特化した精密検査を行います。
お口の中の型取り(当院ではiTeroによる3Dスキャン)、お顔やお口の中の写真撮影、そして、頭部X線規格写真(セファログラム)と呼ばれる特殊なレントゲン撮影などを行い、歯だけでなく、顎の骨格までを詳細に分析します。
Step3:治療計画のご説明
検査と分析の結果を基に、歯科医師が、あなたのためだけの具体的な治療計画を立案します。
使用する装置の種類、治療にかかる正確な期間と費用、抜歯の必要性の有無などを、改めて詳しくご説明いたします。
この説明に、患者様が心からご納得いただいて初めて、治療へと進んでいきます。
Step4:矯正治療の開始
治療計画に基づき、矯正装置を装着します。
装着後の痛みや違和感の出方、お食事や歯磨きの際の注意点などを、丁寧にアドバイスいたします。
その後は、およそ月に1回のペースでご来院いただき、歯の動きを確認しながら、装置の調整を行っていきます。
Step5:保定期間
矯正装置によって歯を動かす期間が終了したら、装置を撤去します。
しかし、治療はまだ終わりではありません。
動かしたばかりの歯は、何もしなければ、元の位置に戻ろうとする性質(後戻り)があります。
この後戻りを防ぎ、美しく整った歯並びを、その位置に安定させるための期間が「保定期間」です。
この期間は、「リテーナー」と呼ばれる後戻り防止装置を使用していただきます。
この保定期間を、いかに真面目に取り組んでいただくかが、矯正治療の成功を左右する重要な鍵となります。
一歩踏み出す勇気があなたの未来を変える

歯並びに関するお悩みは、一人で抱え込まずに、まずは専門家である私たちにご相談いただくことからすべてが始まります。
- 「自分の歯並びは、治せるのだろうか」
- 「どんな方法が、自分には合っているのだろうか」
その第一歩を、私たちは心から歓迎し真摯に向き合います。
美しい歯並びと、正しい噛み合わせ。
それがもたらす、自信に満ちた笑顔とより健康的な未来。
その素晴らしいゴールにたどり着くまで、私たちがあなたの信頼できるパートナーとして、伴走し続けることをお約束します。