インビザラインで奥歯が噛み合わない原因と対処法
こんにちは。目黒区自由が丘、東急大井町線・東横線「自由が丘駅」より徒歩1分にある歯医者「自由が丘駅前歯医者・矯正歯科」です。
インビザライン治療を始めたものの「奥歯が噛み合わなくなってきた」「マウスピースを装着していると奥歯に隙間ができる」といった悩みを抱えている方もいるのではないでしょうか。装置が目立ちにくいことから人気の治療ですが、治療中に一時的に噛み合わせに違和感を覚えるケースもあります。
この記事では、インビザライン治療中に奥歯が噛み合わなくなる理由、放置することで生じるリスク、そして適切な対処法について詳しく解説します。安心してインビザライン治療を進められるよう、参考にしてください。
インビザライン治療中に奥歯が噛み合わなくなる理由

インビザライン治療中に奥歯の噛み合わせが変わったと感じる背景には、いくつかの要因があります。まずは、なぜこのような状態が起こるのかを理解しておくことが大切です。
マウスピースの厚みによる影響
インビザラインのマウスピースは非常に薄く作られていますが、それでも1枚あたりおよそ0.5mmの厚みがあります。上下に装着すると、歯と歯の間に合計で約1mmの厚みが加わることになります。
このわずかな厚みでも、噛み合わせには影響が出ることがあります。特に、奥歯は噛み合わせの支点になりやすく、口を閉じたときに最初に当たりやすい歯です。そのため、マウスピースを装着すると奥歯の感覚が変わり「奥歯が浮いている」「しっかり噛めない」と感じることがあります。
これは装着初期によく見られる一時的な違和感で、歯が動いて噛み合わせが調整されていく過程で、次第に気にならなくなるケースがほとんどです。
歯の移動による一時的な不調和
インビザラインは、歯を段階的に動かしながら理想的な位置へ導く治療法です。しかし、すべての歯が同じタイミングで動くわけではありません。あるステージでは前歯を中心に動かし、別のステージでは奥歯の移動を優先するなど、その時々で動かす歯は変わります。
この動くタイミングのズレによって、一時的に噛み合わせが不安定になることがあります。多くの場合、これは治療計画の中で想定されている範囲内で、最終的にはバランスの取れた噛み合わせへ整っていきます。
アタッチメントの配置の影響
インビザライン治療では、歯の表面にアタッチメントと呼ばれる小さな突起物を接着することがあります。このアタッチメントは、マウスピースが歯により効果的に力を加えるための補助装置です。
アタッチメントは歯の側面につけますが、その形に合わせてマウスピース側に膨らみができるため、結果的に噛んだときの厚みが増えたように感じることもあります。特に、治療初期にアタッチメントを装着した直後は、違和感を強く感じるかもしれません。
マウスピースの不適切な装着
マウスピースが正しく装着されていない場合も、奥歯の噛み合わせに問題が生じる原因となります。マウスピースが歯に完全にフィットしていないと、特定の部分だけが浮き、奥歯が噛み合わない状態になることがあるのです。
急いで装着したり、力を入れて押し込む位置が偏っていたりすると、このような状態が起こりやすくなります。
奥歯の噛み合わせが悪いのを放置するリスク

奥歯が噛み合わない状態を放置すると、さまざまな健康上のリスクを引き起こす可能性があります。単なる一時的な違和感だと軽視せず、適切に対処することが重要です。
顎関節への負担が増加する
奥歯の噛み合わせが乱れると、顎関節に余計な負担がかかります。噛む力は奥歯で最も強く発揮されるため、奥歯が正しく働かないと関節や周囲の筋肉が無理な動きを強いられるためです。
その結果、顎関節や周囲の筋肉に負担がかかり、場合によっては顎関節症の症状(顎のだるさや音など)が出ることもあります。一度症状が出ると改善までに時間がかかるため、予防することが非常に重要です。
咀嚼機能の低下と消化器系への影響
奥歯は食べ物をすりつぶす重要な役割を担うため、噛み合わせが悪いと食べ物を十分に咀嚼できなくなり、大きな塊のまま飲み込むことになりかねません。咀嚼が不十分な状態が続くと、胃腸に負担がかかりやすくなることもあります。
また、よく噛めないことで食事の楽しみが減少し、食欲不振や偏食を招く可能性も考えられます。
歯や歯周組織への悪影響
噛み合わせが乱れると、特定の歯に力が集中しやすくなります。負担が集中した歯は、欠けたり摩耗したりするリスクが高まり、歯周病の悪化につながることもあります。
また、噛み合わせの不調和が続くと、歯ぎしりや食いしばりが強くなる一因となることもあります。これらの習慣が、歯や歯周組織にさらなるダメージを与えることも少なくありません。
治療計画のずれと期間延長
インビザラインは、綿密に立てられた治療計画に沿って歯を動かしていきますが、奥歯の噛み合わせに問題があると、計画通りに歯が移動しないことがあります。その結果、治療期間が延びたり、追加のマウスピースの作製が必要になったりする可能性があります。
早い段階で異変に気づき、適切に対応することで、治療の遅れを防げるでしょう。
インビザライン治療中に奥歯が噛み合わない場合の対処法

奥歯の噛み合わせに違和感が出たとしても、適切に対応すれば改善できるケースは多くあります。自己判断で様子を見るだけではなく、歯科医師の意見を取り入れながら進めることが大切です。
担当歯科医師への早期相談
奥歯がうまく噛み合わないと感じたら、まずは担当の歯科医師に早めに相談しましょう。定期チェックのタイミングを待たず、気づいた段階で連絡するようにしてください。
歯科医師は噛み合わせの状態を細かく確認し、それが治療の過程で起こる一時的な変化なのか、あるいは調整が必要な問題なのかを判断します。必要な修正があれば早期に対応してもらえるため、治療の遅れを防ぐことにもつながります。
マウスピースの再調整や交換
噛み合わせの不具合がマウスピースの変形や適合不良によるものであれば、調整や交換が必要になることがあります。マウスピースは長期間の使用でわずかに変形したり、フィット感が低下したりすることがあるため、歯科医師が状態をチェックし、必要に応じて調整を行います。
場合によっては治療計画そのものを見直し、新たに型取りをして修正後の計画に基づいたマウスピースを作製することもあります。
装着時間の見直しと遵守
インビザラインの効果を十分に発揮させるには、1日20〜22時間の装着が推奨されています。装着時間が不足すると歯が計画通りに動かず、噛み合わせの乱れにつながることがあります。
忙しい日常の中で時間を確保するのは簡単ではありませんが、食事と歯磨き以外の時間はできる限り装着する習慣をつけましょう。装着時間を記録できるアプリを利用したり、アラームを設定したりすると、無理なく管理しやすくなります。
チューイーの活用
チューイーは、マウスピースを歯にしっかり密着させるための柔らかいシリコン製の補助アイテムです。装着後にチューイーを噛むことでマウスピースが歯全体に均等にフィットし、より正確に力が伝わるようになります。
特に、奥歯の部分を意識して噛むと、フィット感が高まり、噛み合わせの違和感も改善されることがあります。
インビザラインの正しい装着方法

マウスピースを正しく装着することは、治療効果を最大限に引き出し、奥歯の噛み合わせのトラブルを防ぐうえで欠かせません。基本的な手順を身につけておくことで、毎日の装着がスムーズになり、治療も快適に進められます。
装着前の準備
マウスピースを装着する前には、必ず歯磨きをして口腔内を清潔にしましょう。食べかすや汚れが残ったままマウスピースを装着すると、虫歯や歯周病のリスクが高まります。
また、マウスピース自体も清潔な状態にしておくことが大切です。手洗いも忘れず、衛生的な環境で装着しましょう。
正しい装着手順
最初に、上下どちらのマウスピースかを確認します。マウスピースを両手で持ち、前歯の位置にそっと当てます。前歯部分がしっかり収まったら、指の腹を使って優しく押し込みながら装着していきます。
前歯がフィットしたのを確認したら、次に奥歯へ進みましょう。左右の奥歯を順番に、または同時に指で押さえて密着させます。このとき、爪で押し込むと破損の原因になるため、必ず指の腹を使うようにしましょう。
フィット確認の重要性
装着が終わったら、必ずフィット感をチェックする習慣をつけてください。鏡を見ながら、マウスピースの縁が歯茎のラインに沿ってきれいに収まっているか確認します。
浮いている部分や隙間がないかを見たうえで、軽く噛み合わせて違和感や痛みがないかも確かめましょう。もし浮きがある場合は、チューイーを重点的に噛み、しっかり密着させます。
まとめ

インビザライン治療の途中で奥歯が噛み合わなくなることは、決して珍しい現象ではありません。マウスピースの厚みや歯の移動段階、アタッチメントの影響、装着方法のわずかなズレなど、原因はさまざまです。
ただし、そのまま放置していると、顎関節への負担増加や咀嚼機能の低下、歯や歯周組織へのダメージ、さらには治療期間の延長といった問題につながる恐れがあります。奥歯に違和感を覚えたときは、早めに担当歯科医師へ相談し、適切な対応を受けることが大切です。
インビザライン矯正を検討されている方は、目黒区自由が丘、東急大井町線・東横線「自由が丘駅」より徒歩1分にある歯医者「自由が丘駅前歯医者・矯正歯科」にお気軽にご相談ください。
当院では矯正・インプラント・歯周病といった各専門分野で研鑽を積んだ歯科医師や歯科技工士がチームを組み、総合的な歯科医療を提供しています。当院のホームページはこちら、WEB予約も受け付けておりますので、ご活用ください。
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